みんなが笑顔になる空間
決め手は屋上テラス
株式会社lojus
田中 麻里奈 様
東に国立競技場、西の明治神宮に挟まれて、南北を明治通りがつらぬく北参道エリア。都心にありながらも豊かな緑に囲まれ、おしゃれカフェやアパレルショップが続々と出店しています。
今回は北参道駅から徒歩3分ほどの「gran+ HARAJUKU」に入居する、株式会社lojus(ロフス)の代表・田中さんにお話を伺いました。大手ECサイトでトップクラスの人気を誇る美容商品の特徴や、意識して狙ったニッチなものづくり、「gran+ HARAJUKU」を拠点に決めたポイントなどをお話いただきます。
──まずは御社の事業内容を教えていただけますか?
女性向け美容品ブランド『MAPUTI(マプティ)』をはじめ、自社開発のビューティーコスメを国内外に展開しています。
大手ECサイトを介したオンライン販売だけでなく、雑貨店、コスメショップといったリアル店舗にも販売チャネルを広げ、中国やシンガポール、ベトナム、タイ、アメリカなど、海外13カ国でも高い評価をいただいています。今後も日本国内での知名度アップと、海外市場での販路拡大に力を入れていきます。
──「lojus」ならではの“ものづくり”のこだわりは、どういったところにありますか?
歴史の長い化粧品メーカーと同じ土俵ではとても勝負できません。そこで狙ったのはニッチなものづくりです。大手メーカーが手を出していないけれど、確実にニーズがある領域に注力しています。
たとえ市場は小さくても、そこでだったら勝てるという分野にしぼってマーケティングを行い、黒ずみやニオイに悩んでいる女性のためのホワイトクリームや、悩みを抱える女性が多いながらも解決策が少ないデリケートゾーン専用のソープなどを開発しました。
これは推測の域を出ませんが、デリケートゾーンはマス広告などで訴求しづらいこともあり、大手企業はあえて手を出していないのかもしれません。おかげさまで自社ブランドの売上だけで8~9割を占めており、美容系レビューサイトでもランキング上位の人気をいただいていることからも、そうした読みはあながち間違っていないと自負しています。
──メーカーとして商品開発に取り組むだけでなく、別事業も展開していると伺いました。
もともと美容品のバイヤーをしていたこともあって、2015年の設立当初はEC運営企業とのネットワークを活かした卸売業がメインでした。その過程で中国のパートナー企業や腕のいい金型職人さんと出会えたことから、オリジナル容器製造や企画・デザインなどを請け負うOEM事業も手がけています。
また、人気食器メーカー「ル・クルーゼ」が展開するペット用商材の正規代理店として、ホテルやペットショップに企画・商品を販売しています。ペット事業には大きな可能性を感じているので、いずれはオリジナル商品も展開していきたいですね。
──田中さんがアグレッシブに会社を経営するうえで、大切にしていることがあれば教えていただけますか?
二つあります。一つは心を込めてお仕事や人に向き合う「仁義」。もう一つは「スピード」です。どれだけいい仕事をしても、時間をかけすぎるとビジネスチャンスを逃しかねませんからね。
社名の「lojus(ロフス)」は、私のイメージで仁義を訳した「love & justice」に「speed」の頭文字を付けたことに由来しています。世界中どこでビジネスをするにしても、「仁義」と「スピード」を意識してお客様に向き合っていきたいと考えています。
──「gran+ HARAJUKU」に入居されるまでの、オフィスの変遷を教えてください。
オフィスはだいたい2~3年ごとに移転しています。創業してからしばらくは自宅を事務所としていましたが、スタッフが1人増えることになってレンタルオフィスに入り、そこからまた数年を経て、奥渋谷エリア・富ヶ谷のメゾネットタイプのオフィスに移転しました。「gran+HARAJUKU」に入ったのは2022年の2月です。
──物件探しのポイントはどんなところにありましたか?
まずは住所です。美容商品のラベルには住所が必ず載っていますよね。商品を手にとってくださったお客様や、ご来社いただく取引先に“いい印象”を持っていただきたかったので、渋谷区か港区にしぼって物件を探していました。
また、すぐに入居できるしつらえだったことも大事なポイントでした。スケルトンから自分たちでつくっていってもよかったのですが、正直にいってそのあたりに時間をかけたくなかったので、照明やエアコンだけでなく、カーペットからクッションまで置かれていたのは本当に助かりました。
そして、最大の決め手になったのは屋上テラスです。入居している4Fは、他のフロアに比べてテラスのスペース分だけ室内が狭いのですが、プライベートテラスがある最上階に決めました。
──新国立競技場もすぐ近くに眺められて、ふとした気分転換によさそうですね。
神宮外苑の花火大会はまさに特等席ですね。プロ野球のホームチームが勝った日も、すぐ目の前で花火が上がります。
普段は青空の下、テラスランチをしたり、夏場だと「ちょっと早いけどビールでも飲む?」なんてこともしてますし、お客様がお越しの際なども、よく屋上ミーティングをしています。
土日にスタッフがお友達を連れてきて、デリバリーをとって楽しむなんてことも。少人数の会社なので、いつも顔を合わせているスタッフがすっと仕事中に“オフれる場所”をつくってあげたかったんです。
──スタッフの皆さんのモチベーションにも、はたらく「場」がいい影響を及ぼしているようですね。
私は社員を迎えるとき、最低限その人の趣味と誕生日ぐらいは言えるようにしています。なぜなら一緒に仕事をする以上、その人を一生支えようと思って雇用するから。誕生日も覚えられないぐらいの大所帯にするつもりはありません。スタッフ全員が毎日笑顔で働ける環境を整えて、そうした状況をうまく回しつづけていくことが今の目標です。
私のミッションは社員の幸せをつくることです。働きやすさを叶えてあげたいし、オフィス環境にはちゃんとこだわりたい。そういう意味で「gran+ HARAJUKU」は理想的な空間でした。
※本記事に記載されている内容は公開日2023年2月15日時点の情報です。